2018年03月19日

出汁パック②

出汁パックについて②

出汁パック②




本枯れ鰹節だけを使い出汁パックを作った
その際にお客様にいわれたことがある

えぐみがない

こんなものは初めてです
そこで考えてみた
多くの出汁パックは酸化している魚粉だ
まずこの点で不快な臭いと雑味が出る

もう一つは燻しだろう
荒節や宗田節は手火山と呼ばれる焙乾方法をとる
これにより燻しのいい香りがでる
この燻しの香りは確かに悪いものではない
醤油との相性が良く蕎麦屋や定食屋の濃い味わいの時
鰹のパンチが必要な時などにはいい
ただ繊細な料理には不要な香りです
荒節の外側を削りカビ付けを繰り返す
本枯れの工程を考えても燻しの香りは強すぎてはいけない
本枯れは魚の脂を抜く方向に加工工程が向いている
利尻昆布と本枯れでひく出汁は澄んだ金色の出汁となる
燻しの香りというものは焦げの香りでもある
焦げ→苦み→えぐみと脳が認識するのかもしれない

出汁パックに荒節や宗田節を入れてある商品には
粉末醤油などが含まれるものも多い
油分を伴う香りの特徴と枯れ節から軽く抜ける出汁の香りの特徴を理解すると
出汁の考え方がより深まると思う


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Posted by moto1976 at 07:36│Comments(0)MOTESUGI百貨店
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